ニュースのタネ

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大阪府知事選でフェイクニュース 維新の会代表が拡散に加担も指摘を受けて削除

吉村候補の指摘は、小西候補が4つの特別行政区を作る際に庁舎の新設などで1500億円かかると語った際に「初期投資」と言ったことに対する反論だ。ツイートの「デマを指摘され」の「デマ」とは初期投資の1500億円がランニングコストも含んでいるという点を小西候補が言わなかった点を指していると見られる。

ところが、キャスターの横のボードにその点が詳述されており、小西候補もその吉村候補の主張には反論はしていない。小西候補が1500億円を「初期投資」と言った点は正確さに欠けたと言えるかもしれないが、「デマを指摘され」たというほどの内容とは考えられない。この点については「 ニュースのタネ」で引き続き小西候補に認識を問うているが、やり取りの状況から見て小西候補が「ふてくされる」必然性はない。

また、番組を見ると、小西候補は一貫してキャスターの方を向いていることがわかる。小西候補の向きが一時的な吉村候補とのやり取りによるものとは考えにくく、「嘘がばれて背中向けるって、子供か!」との指摘には、かなり無理がある。

討論をしたスタジオの様子。小西候補とキャスターの間にボードがあり、小西候補はほとんどの時間、キャスターとボードを見て話している。関西テレビ「報道ランナー」より]
討論をしたスタジオの様子。小西候補とキャスターの間にボードがあり、小西候補はほとんどの時間、キャスターとボードを見て話している。関西テレビ「報道ランナー」より

整理しよう。先ず、「吉村候補にデマを指摘され、ふてくされる小西候補」という指摘は事実とは認められない。また、「嘘がばれて背中向けるって、子供か!」の「ウソがばれて背中向ける」についても事実とは認められない。従って、このツイートは、画像を主張に都合よく切り取って事実と異なる虚偽の情報を流したものと言える。

このツイートを発信した@anonymous201504に「ニュースのタネ」で問い合わせを試みたが3月25日現在で反応は無い。

このツイートは6900回以上(3月25日6時現在)もリツイートされており、大阪維新の会の松井一郎代表もリツイートとして拡散していた。松井代表は大阪市長選挙に立候補している。このリツイートについて大阪維新の会に問い合わせたところ、「指摘を受けてあらためて確認したところ誤解を生む内容だとわかり削除した」との回答が「 ニュースのタネ」に寄せられた。松井代表も不適切なツイートだと認めたということだ。

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