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トランプ米大統領がもう1人の最高裁判事指名の準備か 実現すれば米社会の保守化は必至 ~トランプの米国とどう向き合うか? (74)

日本とは異なり、米国は最高裁の判断が全てを決める。司法判断を行政判断が無視するということはあり得ない。大統領が最高権力者である理由は最高裁判事を指名する権限を持っているからだと指摘する識者もいる。大統領は最長で8年しか任期がないが、最高裁判事は終身制だ。先に任命されたゴーサッチ判事は49歳という若さから、今後数十年間にわたって米国社会の規範を作ることになる。

一方で最高裁判事は大統領によって指名されることから、保守派かリベラル派かが常に議論になる。他方、現実にはケネディー判事のように、指名した大統領の期待するような判断をしているわけではない。

因みに、現在の最高裁判事は以下のようになる(年齢順)。( )内は指名した大統領

ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事(クリントン大統領)84歳
アンソニー・ケネディー判事(レーガン大統領)80歳
スティーブン・ブライアー判事(クリントン大統領)78歳
クレアレンス・トーマス判事(ジョージW・ブッシュ大統領)68歳
サミュエル・アリート判事(ジョージW・ブッシュ大統領)67歳
ジョン・ロバーツ判事(ジョージW・ブッシュ大統領)62歳
ソニア・ソトマイヤー判事(オバマ大統領)62歳
エレーナ・ケイガン判事(オバマ大統領)52歳
ニール・ゴーサッチ判事(トランプ大統領)49歳

仮に、6人目の保守派の判事が誕生すると、米国は1930年代以来の保守的な最高裁が誕生するとの指摘も出ており、米国社会が一気に保守化することは避けられない。

(参考記事:[https://infact.press/archive/2017/03/trump32/ 米トランプ政権で幹部の登用に忠誠心求める まるで「独裁国家」との批判も~トランプの米国とどう向き合うか? (32)])

※「必ずしも指名した大統領の意向を汲む判断をするわけではない」という文章を削除し、その部分を訂正しています。


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