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トランプの米国とどう向き合うか? (7)~米トランプ次期大統領が会見で狙ったものは

●最初に問われたのはロシアのハッキング問題

最初の記者からの質問は当然、対ロシアの問題だった。それについての情報機関からの説明について問われると、トランプ氏は堰を切ったように話し始めた。

就任式をまつ連邦政府議会
就任式をまつ連邦政府議会

「情報機関から金曜日に説明を受けて、勿論、その詳しい内容については話すことができないが・・・」

大統領選挙に際してロシア政府がハッキングによって関与したと米国の情報機関が結論づけたこの問題については、トランプ氏は直接、情報機関から説明を受けている。それに加え、会見の直前に米国のメディア「バズフィード」とCNNが、ロシア政府がトランプ氏の不名誉な行為などの弱みを握っているとした情報機関作成と思われる報告書の存在を報じている。質問はそれにも及んでいたが、トランプ氏は、そういう報告は受けておらず誤った報道だと否定した。

暴言で知られるトランプだが、実は、記者会見などは周到に準備することが知られている。この会見について言えば、狙いの一つに、一連のロシア関連の問題に区切りをつけることがあったと考えるのは自然だろう。ただ、それは米国民に対してというよりも、異なる二つの対象に対して明確なメッセージを送ることだったように思える。

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